19世紀、ヨーロッパの王侯貴族が好んで飲んだ貴重なワイン

アイスワインの誕生は、今から約210年前、正確には1794年ドイツのフランコニアにある小さな葡萄造りの村が突然大霜に襲われたことから始まります。ほかに収入の無かった村人達は、仕方なく凍り付いた葡萄を搾りましたが、酸味のバランスのとれたフルーティな薫りと蜂蜜のような甘さを持った、予想外においしいワインでした。このワインはアイスバイン(EISWEIN)と呼ばれ、それ以来一般には広く知られることなく、少数のお金持ちのワイン通に愛されてきました。

芳香なアロマとフルーティで
しかも蜂蜜を思わせるリッチなフレーバー


アイスワインの味覚は、一言では表現できないほど複雑なものです。 葡萄品種は、主にリースリングとヴィダル種ですが、通常の収穫期ではなく真冬まで摘み残すために、その果肉は氷結と溶解を繰り返しながら貴腐葡萄のような成熟度の高い非常に濃密な糖度を持ちます。 この純粋に濃縮された果汁からつくられるアイスワインは、まるで桃や杏、あるいはレモンやベリーを思わせるフルーツの薫りと、採りたての蜂蜜のような甘味やかすかな柑橘系の酸味が入り混じった、今まで出逢ったことの無いおいしさと言えるでしょう。
 
優れた酸味と甘味の絶妙なバランス、リキュールのような濃密な芳香。アイスワインは、食後酒というよりはむしろ食後のデザートそのものといったほうが正しいのかもしれません。きりっと冷やして小さめのグラスにごく少なめに注いでください。 澄んだ光沢のある色、グラスの中にたちこめるブーケ。 花の薫りや果実の香りを吸いこむように楽しんでから、ゆっくりと口に含んでください。 ブラックコーヒーと一緒に味わうのもおつなものです。 お食事のフィナーレにふさわしい、リッチで優雅なひとときをお過ごし頂けることでしょう。



 
 
 
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