メープルシロップとは

メープルシロップ(別名:かえで糖水)は、主にカナダ、アメリカ中西部に育成するサトウカエデ(広葉樹)の樹液から作られます。秋には幹の中で砂糖の粒が作られ、冬の間に成熟し、地表にまだ霜が残る春先、昼夜の温度変化により樹液の流れを引き起こし収穫時期を迎えます。

古来より北米の先住民族であるインディアンは、楓の樹液を採取して甘味料として使用していました。メープルシロップは、彼らの貴重な栄養源として位置付けされていたのです。現在でもカナダの長寿の秘訣として、食後にスプーン一杯のメープルシロップを飲む習慣が残っています。

日本国内では、メープルシロップといえばホットケーキの甘味料として知られていましたが、昨今の健康食品ブームにより、近年日本におけるメープルシロップの輸入量及び消費量は年々増加しています。 砂糖やはちみつに比べてカルシウムやカリウムなどのミネラルを多く含むことや幅広い使用方法から健康食品として人気が出ています。

メープルシロップは、樹液を採取した時期や濃縮の度合い、色などによって等級が決められます。グレードによる成分の差はあまりありませんが、色、風味、コクなどに差が出て、一般的には、一番搾りといわれるファーストランニングのものから高い評価を受けます。

収穫は年1回で、時期は樹勢の最も盛んな3月下旬から4月中旬にかけての2~3週間です。1本の木から採取される樹液は、約150リットル前後で、これを煮詰めて得られるメープルシロップはわずか数リットルにすぎません。 このような背景からもメープルシロップは大変貴重なものと言えます。

カナダの場合、1977年に農産物規格が法律で定められ、メープルシロップおよびメープル製品に対して、その分類と色の種類などの表示が義務化されています。

 

 

 



 
 
 
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